水草の名前で後にsp.と付いている物がありますが、あれはどういう意味なのでしょうか?
    アルカリ性の水でも育つ水草を教えてください。
    流木とか石に活着する、水草はどんな物がありますか?
    水草にも病気があるのでしょうか?もし、病気になった場合の対策も教えてください。
    ホトニアについてですが、下から溶けてしまってなかなかうまくいきません。
    前景用に背丈の短い水草を探しています。簡単に育てられるものでお勧めがあれば教えてください。
    先日底砂をリセットしたのですがトニナsp.が溶けはじめました。



Q. よく水草の名前で後にsp. と付いている物がありますが、あれはどういう意味なのでしょうか?
A. 例えば、トニナsp. エイクホルニアsp.などのことですね。このsp. というのは亜種(sub.sp)という意味で用いられて、sp. が付けられている水草の仲間であっても、現在知られている種に当てはまらない物である場合に付けられます。

この他には突然変異などの変種のver.(varietasの略 例としてはアヌビアス・ナナの学名 Anubias barteri ver. nanaなどがあります)、改良品種などに付けられるforma、栽培変種に付けられるcv.(cultivarの略)などがあります。


Q. アフリカンシクリッドを飼っていますが、このようなアルカリ性の水でも育つ水草を教えてください。pHは7.8 底砂はスドーのクールグレイです。
A. ほとんどの水草の育成出来るpHの範囲は中性から酸性です。7.8というのは水草にとってかなりpHが高く、順調に育つというわけにはいきません。また硬度も関係してくるのですが、pHが高いと硬度も高いようです。従ってこのような状況下でも大丈夫な水草となると、育成範囲の広い丈夫な物に限られてきます。

アフリカンシクリッドの水槽でよく使われるのが、アヌビアス類とバリスネリアでしょうか。あとはシダ類のミクロソリウム、ボルビティスも大丈夫だと思います。ただこの場合「まあ大丈夫な?」だけであって、とても調子よくとはいきません。それとアフリカンシクリッドは底砂を掘り返すものが多く、せっかく植えた水草が抜かれたりします。大型の魚になると水草を食べるものもいます。(食べるというよりちぎって遊ぶ?)石に縛った10Pot分のアヌビアス・ナナを、3日で茎だけにされたことがあります。

いずれにせよアフリカンシクリッドと水草の共存は難しいのですが、底砂を替えてみる、pHを徐々に落としてちょっとアルカリぐらいのレベルに魚を慣らすと不可能ではありません。


Q. 流木とか石に活着する、水草はどんな物がありますか?
A. 数ある水草の中でも根に活着性のあるものはあまりありません。一般的によく使われる水草としては、アヌビアス類とシダ系のミクロソリウム、ボルビティスなどです。あとはウィローモス、南米ウィローモスなどのモス関係と、活着力は弱いですがホソバミズゼニゴケも使えます。アヌビアスの中でも大型になるバルテリー、コンゲンシス等は低床に植えた方がよく、活着させるのはナナなどの小型種になります。ミクロソリウム、ボルビティスなどのシダ系の水草は低床に植えることはなく、ほとんどが何かに活着させてレイアウトします。また、その他のモス関係とホソバミズゼニゴケも何かに縛り使用します。
こういう活着出来る水草は陰性の水草にがほとんどで、成長も遅くあまり手間が掛からず、何かに縛る事によってレイアウトに変化が付けられるのでよく使われます。


Q. 水草にも病気があるのでしょうか?シダ病とかクリプトコリネ病というのを聞いたことがありますが、どんな病気なのでしょうか?もし、病気になった場合の対策も教えてください。
A. 水草にも一応病気と言われているものはあります。その代表的なものがシダ類が罹る水性シダ病と、全ての水草が対象となる細菌性腐敗症でしょう。ご質問にあるクリプトが溶けるのはクリプトコリネ病という病気だと言われていた時がありましたが、現在では環境に対する水草の自己防衛で葉を溶かしているのであって、病気ではないと言われています。まあ、確かに伝染病のように次々と水槽内のクリプトが溶けていくのを見ると、病気みたいに見えますね。

水性シダ病はシダ類の中でも、ミクロソリウム、ボルビテイスが対象で、同じシダ類のウォータースプライト、アメリカンスプライトなどはほとんど罹らないと言っていいでしょう。
症状は病気に罹った部分が黒く変色し、放って置くとだんだん周りに移って広がって行きます。原因としては、葉が密集してきて根の部分の水の流通が悪くなり、ゴミが溜まりやすくなって水質が悪化しやすくなることだと言われています。また、水温が高いと罹りやすいので夏場は気を付けてください。
対策は罹った葉を見つけたら、スグにその葉を中心に周りの葉を多めにカットして下さい。シダ病は触れ合った葉から感染すると言われています。カットが少ないと広がる可能性があるので、思い切って多めにカットしてください。

細菌性腐敗症は病気と言えるのかどうか分かりませんが、輸送などによって草が傷み、茎が下の方もしくは途中から溶けるようにして枯れていきます。対策は溶けだした茎のかなり上の方を、カットしてまた植え込んでください。これも、カットする所が溶けだした部分の近くだと止まらないことがありますので、余裕をもってカットしてください。
いずれの場合も、見つければスグ対処することが大切です。


Q. 有茎草のホトニアについてですが、過去に何度か挑戦しているのですが、いつも下から溶けてしまってなかなかうまくいきません。何か育成のコツはあるでしょうか?
A. ホトニアは水上葉から水中葉への移行が難しく、ご指摘にあったように茎の下の方から溶けることがよくあります。また、低水温を好む水草ですので、高水温ですとより一層その傾向がありますが、一旦水中化すると高水温にも耐えます。と言ってもやはり28度前後が限界でしょうか。

育成にはまず、徹底的に水温を下げてください。これからの時期かなり厳しいですが、ファンを取り付ける、水槽用のクーラーを設置するなどして、出来るだけ水温を下げてください。これはホトニアに限ったことではありませんが、育成難の水草の場合25度以下の低水温で育てる方が失敗が少なくなります。また、光に関しても低水温の方が水草は光を強く感じます。下の方から溶けだしてきた場合、すぐに溶けてきている少し上でカットして植え直してください。これは早めに見つけることが大切です。溶ける早さというのはけっこう早く、対処が遅れるといくらカットしても止まらないことがあります。また、低床は新しくセットした物より、よくこなれた物の方がいいでしょう。


Q. 前景用に背丈の短い水草を探しています。出来るだけ簡単に育てられるものでお勧めがあれば教えてください。
A. 前景草というと種類は限られてきます。出来るだけ簡単に育てられる物となると、ますます限られてきます。
よく使われるのがE.テネルスとピグミーチェーンサジタリアでしょうか。あとは小型のクリプトコリネも大丈夫でしょう。
変わったところではウィローモスを石などに巻いて並べるというのもあります。上記の種はCO2を添加しなくても、光が弱くても何とか大丈夫でしょう。もちろん、CO2を添加して、強い光を与えるほうがはるかにきれいに仕上がります。

あとはCO2添加、強めの光、肥料の添加という条件がつきますが、グロッソスティグマ、ミニマシュルーム、リシア、ヨーロピアンクローバーなどが使えるでしょう。


Q. 先日底砂をリセットしたのですが、したとたんにトニナsp.が溶けはじめました。水質はpH6.3、GH3、CO2強制添加、照明4灯、エアレーションなしです。底砂はADAパンタナルです。やはりソイルじゃないとダメなんでしょうか?
A. トニナsp.はソイルでなくても育ちます。勿論ソイルの方が簡単ですが・・・

トニナsp.は根を十分に張らないと成長しない水草ですので、植え替えの時に根をカットして植えると根が出るまでは溶けやすい状態になることがあり、この時に環境が変わると枯れてしまうことがあります。試しにダメになった1本を抜いて見てください。たぶん、根が殆ど出ていないと思います。それと根を張らないと成長しない水草ということから、養分は主に根から吸収していると思われます。トニナsp.の場合は底面肥料の方が向いています。

あと考えられることはトニナに限ったことではありませんが、液体添加剤の入れすぎで水草が一時的に脱水状態になることがあります。液体添加剤を入れることにより、水中の導電率が水草の中の水分より上がってしまうと、浸透圧の関係で水草から水分が失われます。つまり、導電率の不均衡を埋めるために、薄い方から濃い方に水の分子が移動するということらしい?です。このあたりはチョットうろ覚え・・・(^_^;) 通常はあまり問題ないのですが、デリケートな水草は環境が変わることと一時的に水分が失われることにより調子を崩すことがあります。

今回の場合は環境の変化で溶け出したと思われますので、水草が環境に馴染むのを待つしかないと思われます。

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